自己紹介

自分ではバリバリの日本人と思っているのですが、タイ人にはマレーシア人と、ベトナム人にはインド人と、それぞれ理解できないような間違われ方を何度か体験した私です。 元々インドやベトナムでコットン、リネン(麻)、シルクを利用した衣料品を作っていました。それらの衣料品に付けていた水牛の角で出来たボタンや貝ボタンをお客様に求められて、ボタンも販売するようになったのです。 初めは衣料品よりボタンの方に目が向くことに複雑な心境だったのですが、今ではもう自然素材ボタンの大ファンになり、多くの方々にもその良さを知っていただきたくて販売を続けさせていただいています。 ボタンだけでなく、同じ素材を使ってアクセサリーも作るようになり、iichiさんなどで販売させていただいています。(いいちトムチャンで検索して下さい。) 国内においては、同じ自然素材である「木」を使ったオリジナルのボタンやアクセサリーも作っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。 卸売り、小売り、ともに対応しています。

2013年7月16日火曜日

豪雨

最近関東地方でも「ゲリラ豪雨」と呼ばれる雨が多いですが、確かに半端じゃない降り方ですね。

「ゲリラ豪雨」と言えば、思い出します。

数年前、ベトナムのホーチミン郊外から街中までタクシーに乗った時のことです。

ホーチミン市内で、トラブルが少ないので外国人が乗ってもだいじょうぶと言われているタクシー会社のタクシーに乗りました。

そのタクシーの運転手さんは、行き先を告げてもうなずくだけで、無言で真正面を見据えていました。

なんとなく怖い感じの人なのかな~?・・・と思って横顔を見たところ、お笑い芸人のゴルゴ松本さんを強面にしたような方でした。

ゴルゴさんには会ったことはないのですが、ちょっと親しみを持ってしまいました。

その後も運転手さんはほぼ無言で、男らしく運転していました。

しばらくすると小雨が振り出し、そのうち街中に近付いて来たら大降りになり、あっと言う間に豪雨になってしまいました。

いよいよ道路も冠水、道路と言うより川のような状態になって来てしまいました。

すると突然。

「キャ!ギャ~~!○×○×(←ベトナム語での文句)」

今まで無言だった運転手さんが、小声ながら騒ぎ出し始めました。

そのうちだんだん大声になり、手まで小刻みに震え出し、今までの「男らしい運転手さん」
が、「おネエさん」に変身してしまったのです。

道路の冠水で、ハンドルが取られて思うように運転できないせいだと思うのですが、それ以降、ずうっと、「キャ!ギャ~~!○×○×○×」という叫び声が響くタクシー内で、豪雨も怖いけれど、ゴルゴネエさんの悲鳴もそれなりに怖く、ちゃんと目的地に着くのか不安に思っていたところ。

「これ以上は、もう無理無理~!ここで降りて~!」

と、突然、ゴルゴネエさんから振り向きざまに英語で、予期せぬ言葉をかけられてしまいました。

しかし、目的地のはるか手前。
しかも豪雨。

こんな所で降ろされてはかなわないので、行き先をその場から近くにある自分が宿泊しているホテルに変更して、何とかたどり着きました。

ホテルに行く道も豪雨の為、渋滞がひどかったのですが、このおネエさんタクシーは、まじめにも最短コースで行こうとしてくれるのです。

私は迂回するよう指示したのですが、ベトナム人はみんな基本的にまじめな方ばかりなんだな~と改めて思いました。

後で思ったのですが、私がタクシーに乗ったくらいから街中では豪雨だったのでしょう。
そうでなければ、あんなに冠水はしないのではないか?

地理的に少し離れただけで豪雨か普通の雨か、まったく降らないか、といった違いがあるんでしょうね。

ちょっと怖かった「豪雨の思い出」、その1でした。